第11話
令狐冲(れいこ・ちゅう)に敗れた封不平(ほう・ふへい)は去った。しかし、その場に居残った黒ずくめの侠客たちは、後難を避けるために華山派を1人残らず片づけると宣言。冲を取り囲み、襲いかかってきた。
ふらふらになりながらも彼らを返り討ちにする冲だったが、林平之(りん・へいし)をはじめとする華山派の面々は、彼に疑いの目を向け…。
令狐冲(れいこ・ちゅう)に敗れた封不平(ほう・ふへい)は去った。しかし、その場に居残った黒ずくめの侠客たちは、後難を避けるために華山派を1人残らず片づけると宣言。冲を取り囲み、襲いかかってきた。
ふらふらになりながらも彼らを返り討ちにする冲だったが、林平之(りん・へいし)をはじめとする華山派の面々は、彼に疑いの目を向け…。
「その命、もう長くはなかろう」と力なくつぶやく平一指(へい・いっし)。「これも運命」と悲しげに微笑んだ令狐冲(れいこ・ちゅう)は、再び自分を救おうとしてくれた一指に礼を言うのだった。
同じ頃、日月神教を裏切った童百川(どう・ひゃくせん)の屋敷を調べていた東方不敗(とうほうふはい)と藍鳳凰(らん・ほうおう)の前に、意外な人物が…。
日月神教の待ち伏せに遭った華山派一行。乱戦の最中、林平之(りん・へいし)は連れ去られそうになってしまう。それを阻んだのは余滄海(よ・そうかい)だったが、彼の狙いも平之――「辟邪剣譜」にあった。
一方、当てもなくさすらっていた令狐冲(れいこ・ちゅう)と任盈盈(じん・えいえい)は、少林寺の高僧・方生(ほうしょう)と出会い…。
「わが派は令狐冲(れいこ・ちゅう)を破門にいたします」。少林寺の方丈・方証(ほうしょう)宛てに届いた岳不群(がく・ふぐん)からの手紙を読んだ冲は、茫然自失の態であった。
少林寺に入門しないかという方証からの提案を断り、姿を消す冲。しかし少林寺には、方証と、とある約束を交わした任盈盈(じん・えいえい)が留まっていた…。
華山派の風二中(ふう・じちゅう)と名乗り、梅荘に乗り込んだ令狐冲(れいこ・ちゅう)は、ついに荘主・黄鐘公(こうしょうこう)との対面を果たす。
しかし、最後の手合わせの相手は“もう1人の達人”で、荘主ではないという。その人物とは日月神教の教主・任我行(じん・がこう)であった。江南四友に促されるまま、冲は湖底の牢獄へ…。
仮面の怪人――その正体は楊蓮婷(よう・れんてい)だった。血は繋がっていなくとも、兄妹のようにして育った東方不敗(とうほうふはい)は驚愕し、狼狽する。しかし、蓮婷の言葉は一同にさらなる驚きをもたらす。
彼女は任我行(じん・がこう)の隠し子だというのだ。蓮婷は、自分を捨て母を見殺しにした我行に罪を償わせようと挑みかかるが…。
桃谷四仙(とうこくしせん)と行き合った田伯光(でん・はくこう)は、彼らの話から任盈盈(じん・えいえい)が少林寺に軟禁されていることを知る。そして、彼女を救い出すために、江湖の豪傑たちの力を借りようと思いつくのだった。
同じ頃、恒山派一行は、とある村に足を踏み入れていた。しかし、そこには人影がまったく見当たらず…。
謎の一団に襲われて苦境に陥っていた恒山派一行。そこに駆けつけて助太刀したのは、不可不戒(ふかふかい)こと田伯光(でん・はくこう)だった。彼の獅子奮迅の活躍もあり、一行は水月庵へ身を潜めることに。
一方、林平之(りん・へいし)と岳霊珊(がく・れいさん)は、ついに「辟邪剣譜」を見つけ出す。だが、喜んだのも束の間…。
謎の一団に取り囲まれた水月庵。「このままでは焼き殺される。戦いましょう」と田伯光(でん・はくこう)が決意を固めたその時、思いがけぬ援軍が――令狐冲(れいこ・ちゅう)である。
あっという間に形勢は逆転、一団を率いる頭目の覆面をはがしてみれば、その男は恒山派と同じ五岳剣派の一角を担う、嵩山派の湯英鶚(とう・えいがく)だった…。
意気揚々と少林寺にやってきた令狐冲(れいこ・ちゅう)たち。しかし、寺はもぬけの殻となっていた。それは左冷禅(さ・れいぜん)が仕掛けた罠――冲たちはすでに、正派に包囲されていたのだ。
そうとは知らぬ冲は、あちこち調べ回るうちに、虫の息で佇む定閑(ていかん)を発見。彼女は苦しい息の下で、「恒山派の掌門を継いでほしい」と言い遺し…。
2018年/中国/1話60分(全37話)/カラー/日本語字幕/原題:新笑傲江湖
© Jetsen Huashi Media Co., Limited all rights reserved.